12月19日(土)、理センで「中学生の科学実験教室」が行われ、道内各地から中学生25名が参加しました。
これは、道内の中学生を対象に、身近な自然や日常生活と関わりのある現象についての観察、実験等を行い、科学に対する興味・関心を一層高めることを目的とした振興事業で、今年度で17回目の開催です。
午前は、物理領域の液体窒素を使った観察、実験で、中学校の学習に関連した内容や、発展的な内容を取り入れて実施しました。
観察、実験の中で、生徒が抱いた疑問として次のようなものがありました。
◆ なぜ、液体窒素で冷やしたテニスボールを落下させると割れるのか。
◆ なぜ、固体にしたエタノールは、ビーカーに入った液体のエタノールに沈むのか。
◆ なぜ、コイルを冷やすと、回路中の豆電球が点灯するのか。など
目の前で起こっている様々な現象をじっくりと観察し、生徒たちが疑問を感じたことを仲間と協力しながら考えを交流し、答えを見い出していました。
午後は、化学領域の観察、実験で、火薬を使わない安全な花火づくりや、天然染料である紅花や藍を使った染め物を行い、歴史や文化と関連させた内容を取り入れて実施しました。
観察、実験後の生徒からの感想では、次のようなものが寄せられました。
◆ 歴史と化学がつながっていることがわかった。歴史が好きなのでうれしかった。
◆ 昔の日本の特色がよくわかった。藍染めの歴史を知ることができてよかった。
◆ 理科と社会が結びついている。など
中学校理科では、科学技術が日常生活や社会を豊かにしていることや、理科で学習することが様々な職業と関係していることなど、日常生活や社会との関連を重視していますが、今回の学びを通して、生徒たちは実感を伴った理解ができたようです。
閉講式では、受講者を代表して2名の生徒が感想を発表しました。発表の内容から、私たちが思い描いていた以上の学びの姿を見ることができ、心から感動しました。
最後に、今回、3年生で最後の実験教室の参加となった生徒の感想を紹介します。
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「3年間全て参加できてとても嬉しかったし、6回ともとても楽しく興味深い内容でした!もう行けないのが辛い…。高校生になったら、この教室で学んだこと、分野に目を向けていきたい。この教室が大好きです。」(原文ママ)
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