- 地層を学習する場合、露頭に出かけ、自分の目で観直接察することが重要です。
- でも、近くに露頭がないときは・・・
- → 火山灰や堆積物の地層を剥ぎ取って、学校に持ち込みましょう。
- この、地層の剥ぎ取り方法について作業手順を解説します。
- ※剥ぎ取りが可能なのは、火山灰や堆積物などの柔らかい地層です。
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- ■ 準備
(大阪三恒商事販売:大阪市西区新町1-10-2 Tel:06-6538-0571、fax:06-6538-1292 1kgあたり3500円:4kgから販売) ※1kgで30cm×180cmの地層を剥ぎ取ることができます。- 空き缶(2リットル)
- 刷毛(大きめ)
- ガーゼ(30cm×2m)
- 草刈りがまor金属製のへら
- 噴霧器(地層が乾いているときに使用)
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- ■ 作業手順
- 1 剥ぎ取る面を整える
- 剥ぎ取り面の角度は70~80°にして、草刈 りがまや金属製のへらなどで、できるだけ平 滑に整えます。
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- 2 剥ぎ取る面を湿らせる。
- 地層が乾いている場合、園芸用の噴霧器などを使って、剥ぎ取る面を軽く湿らせます。このとき、湿らせ過ぎないように注意してください。また、最初から剥ぎ取り面が湿っている場合は、この作業は必要ありません。
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- 3 トマックns-10を塗る。
- トマックを1kgくらい空き缶に入れ、刷毛を使って剥ぎ取り面に塗りつけます。このとき、刷毛はあまり動かさないようにして、ペタペタと塗るのがコツです。空き缶を傾けて、剥ぎ取り面の上からトマックを流下させても構いません(ムダが多くなります)。
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- 4 補強用のガーゼを貼り付ける。
- ある程度乾いたら、補強用のガーゼをトマックの上にかぶせて、貼り付けます。その後、また少し乾かしてからトマックを重ね塗りします。*トマックだけでもかなりの強度がありますが、念のため、補強しておいたほうが無難です。
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- 5 約3時間放置して乾燥させます。
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- 6 剥ぎ取りを露頭から剥がす。
- 十分固まったのを確認します。かまやへらを使って固まった部分の端から外周を掘り込むようにして、ていねいに剥がしていきます。
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- 7 完成まで
- 軽く水洗いをして、余分な石や砂などを取ります。
- 表面の保護と観察しやすくするため、クリアラッカースプレーを 3~4度重ね塗りして完成させます。
- このhpのとおり、簡単に剥ぎ取ることができます。是非、やってみてください。
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- ※これらの画像は、有珠山の過去の火山灰や泥流堆積物を剥ぎ取ったときのものであり、壮瞥町の石川富士雄さん、虻田中学校の街道力朗教諭にご協力していただきました。
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