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岩石の薄片作成と偏光顕微鏡観察

札幌市立幌東中学校 高橋伸充教諭

目的 火成岩のつくりの観察,火山岩の鉱物組成を調べる
準備
スライドガラス、カバーガラス、エポキシ系接着剤、レーキサイトセメント、研磨剤、ピンセット、ガラス板、偏光顕微鏡、メカニカルステージ
方法 
① 岩石薄片を作製する。
・岩石を切断し、チップを作製する。片面を磨く(#200、320、800、1500)。
・スライドガラスにチップを接着する。
・二次切断する。岩石カッターを用いて厚さ3〜5mm程度に切断する。
・研磨する。(#200、320、800、1500、3000)
・カバーガラスを固定する。(カナダバルサム)
② 偏光顕微鏡で観察する。
・構成鉱物同定
・組織(ガラス質の石基部分、斑晶、完晶質)
方法①のスライドガラスに岩石チップを接着する際、従来からのレーキサイトセメントよりもエポキシ系2液混合型接着剤(図47)を使うとより簡単にできる。
図47 エポキシ系接着剤

図48 簾舞の角閃石安山岩
 クロスニコル
結果と考察
 小中学校には岩石薄片作製のための施設を備えたところがないため、授業で岩石薄片づくりを行うことは極めて難しい。本来ならば自分たちの手で採取してきた身近な岩石について観察できればよいと思われるが、観察をする場合は既成商品の薄片に頼らざるを得ない。どの教材でもそうだが、既成商品だと手触り感が遠ざかるのはいたしかたない。
 また、観察のための偏光顕微鏡も備えていない学校が多いと思われるが、自作の観察用具でも岩石の美しさや組織を観察することはできる。一見、汚く、暗い色の岩石も顕微鏡で観察すると意外な美しさがあるということを生徒に知らせたい。
 ※薄片作成は実際の授業では実施していない。
 
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