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2012.5.21 日食観測特設ページ
楽しく、安全に日食観測をしましょう!
 5月21日(月)は、全国の広い範囲で部分日食・金環食が見られます。北海道でもちょうど登校時間帯に全道で部分日食となり、晴天であれば日食観測をおこなう絶好のチャンスとなります。各学校には、安全に観測するための通知等がすでに配付されていると思いますが、学校で子ども達と一緒に観測をしてもらうために、あらためて日食についての情報を提供いたします。
 

学校で楽しい観測会を開くために

日食観測を「楽しく」おこなうために、子ども達の興味・関心を上手に刺激してあげることが大切です。

子ども達の「発見」を通して・・・
日食観測の際に、子ども達のつぶやきや疑問を大切にしてあげましょう。
「太陽が小さい!」→「えっ、本当だ!太陽ってこんなに小さいの?」
「えーっ、なんで太陽が消えていくの?」→「じゃあ、今度一緒に調べてみようか?」

子どもの理解にあわせて
・・・
日食について、初めて学ぶ児童・生徒には
「太陽が欠けて見えるのは、どうしてかな?」
「何が起きているのかな?」
日食が地球と月と太陽の位置関係でおきることを知っている児童・生徒には
「欠けている部分は何?」
「月はどこにあるの?」
「月と太陽は同じくらいの大きさなの?」

観測会ができなくても・・・
事前に学級通信などを活用して、日食について興味・関心を高めてあげましょう。学級や学校で観測会を開くことができなくても、ぜひ、登校してきた子ども達と一緒に玄関や中庭で日食の観測をしてみてください。簡単な方法はこちらから。

子ども達には、どんなことでも大きな発見です!
すぐに解説したり、結論を与えるのではなく、いっしょに「なぜだろう?」と考えることを楽しんでください。そして、あとでもう一度、日食について学習する時間を設けてあげましょう。

日食観測に関する情報は国立天文台2012年金環日食日本委員会のホームページを参考にしてください。
日食の原理や、安全で簡単な観測方法について紹介されています。
 
  特別な道具を使わない
 日食観測の方法はこちら

←鏡の反射光で投影した部分日食
 2004年10月14日
 黒松内町立中ノ川小中学校
 

全道各地の日食情報

  日食の始まり
 最大食
 最大食の割合
 日食の終わり
  札幌 6:33 7:49 84.0% 9:17
  函館 6:30 7:46 85.9% 9:14
 旭川 6:34 7:52 83.6% 9:20
 釧路 6:33 7:52 87.0% 9:22
 帯広 6:33 7:51 86.0% 9:20
 網走 6:35 7:54 84.6% 9:24
 留萌 6:34 7:51 82.6% 9:19
 稚内 6:38 7:54 79.8% 9:21
 根室 6:34 7:54 87.5% 9:25
 寿都 6:32 7:48 83.4% 9:15
 浦河 6:31 7:49 87.1% 9:18
※ 北海道では「金環食」は観測できません!
  また、時間はあくまで目安です。
 

安全に観測するために

日食観測で、最も気を付けなければならないのは、安全性です。太陽から放射される光は非常に強く、直接目に入ると「失明」の危険すらあります。絶対にしてはいけないことを、子ども達に徹底してから観測をおこないましょう。

絶対にしてはいけないこと
・太陽を直接目で見てはいけません!
・望遠鏡や双眼鏡で見てはいけません!
・太陽観測用のめがね以外の道具を通して、太陽を見てはいけません!

太陽観測で、よくある危険な失敗
・太陽観測用めがねを使うとき
ひびが入っていたり、太陽の方を向いたまま、めがねをはずしたりすると、大変危険です。
・ピンホールを使って太陽像を観測するとき
位置を調節するために、太陽を直接確認したりすると、大変危険です。
・鏡の反射光を壁に当てて太陽像を観測するとき
鏡の反射光が、友達の顔や目に当たると、大変危険です。
・望遠鏡に付けた投影板で太陽像を観測するとき
太陽の位置をあわせるために、望遠鏡のファインダーを用いてはいけません。ファインダーは小さくても望遠鏡と同じです。これは最も危険です。
接眼レンズと投影板の間に、手や頭が入ると火傷をします。大変危険です。
 
安全性に関する誤解
・遮光すれば大丈夫!?
ガラスに「すす」を付けたり、黒色の下敷きなどを用いても、太陽光に含まれる紫外線や赤外線を遮ることはできません。大変危険です。
・「日食観測めがね」は万能!?
日食観測めがねを使っていても、連続して長時間の観測を行うことは危険です。また、日食観測めがねを望遠鏡や双眼鏡に付けて観測してはいけません。どんなに優秀なフィルターを使用しても、赤外線などの危険な光を完全に遮ることができないからです。
 
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