河川の再現実験 |
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[報告者] | 足寄高等学校 木川田敏晴 |
[分 野] | 高等学校地学1A 第1節自然の風景 河川の風景 |
[配 分] | 全体3時間中の1時間 |
[目 的] | 自分たちの住んでいる地域の河川を再現することにより、災害についての意識を高め防災に役立てる |
[内 容] | 河川の平衡曲線・蛇行、三角州・扇状地の再現とともに行う。 |
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■ 平行曲線・蛇行・三角州・扇状地の再現実験 |
① 大型の衣装ケースに火山灰を入れる。 |
② 傾斜をつけ、土を盛る。蛇行河川の場合は直線的に、平衡曲線はS字状に土を盛る。 水量をコントロールし、水を流す |
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〜実験に使用したケース〜 |
③ ②の結果 |
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〜蛇行の様子〜 | 〜扇状地・三角州〜 |
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■ 河川再現について |
[事前授業] |
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足寄には利別川が流れている。この川は大雨が降ると増水することがあり、近年周辺の地域が浸水したこともある。しかも頻度が多く、地域でも対策が急務となっている川である。地形図にあるように(下図左、○の中)、二つの川が合流し、その後蛇行しているため、氾濫の危険が高くなっている。 |
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④地形図(利別川周辺)を参考にケースの中に地域の地形を再現させる。 |
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〜地形図〜 | 〜実際に作ったもの〜 |
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⑤ ①〜③同様に水を流し(上流2方向より)、観察する。 |
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■ 生徒の様子 |
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生徒は息抜きのように感じているようである。高校生が土をこねて、水を流すという行動に懐かしさがあるようで、本校では楽しみながら行っている。しかし生徒の中には氾濫する危険がある地域に住んでいる生徒もおり、川の氾濫を体験している生徒もいる。クラスメイトから氾濫の様子をきき、自分たちの普段接している川を教材に使うことにより、非常に定着率が高い。実験後どのような対策を取ればよいかなど自発的に話し合い、余った時間を使い河川を改修して再び観察するなどの取り組みがみられた。 |
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