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2015/12/17

親と子の理科教室(冬季)

| by 成田@理セン

12月12日(土)に理センで「親と子の理科教室(冬季)」が行われ,61組122名の親子が参加しました。
この事業は当センターと北海道科学文化協会が昭和59年から毎年2回,夏と冬に実施しているものです。

【物理】「びっくり!ひえひえ低温実験」
とても冷たい液体窒素(沸点-196℃)を使い,いろいろな物を冷やすとどのようなことが起こるのかを体験的に学びました。

カーネーションの花を冷やして手で握ると・・・

 
割れて粉々になってしまいました。

軟式テニスボールを冷やして高い場所から落とすと・・・
 
「パン」と大きな音がして,割れてしまいました。
柔らかいゴムも冷えると固くなり,少しの衝撃で割れてしまいます。

バルーンアート用の細長い風船を冷やすと・・・
 
どんどん小さくなっていきます。
空気の体積が小さくなったことだけではなく,冷えた風船の中で空気が液体になっているのを観察できました。

とても長い導線(コイル)と豆電球で回路を組み,電流を流してみました。
導線がとても長く,電気抵抗が大きいため,豆電球は光りませんでした。
コイルを冷やすと…
 
豆電球が光りました!!
金属を冷やすと電気抵抗が小さくなることが分かりました。

「びっくり!ひえひえ低温実験」に参加した子どもたちからは,「冷えた物を食べたり,割ったりするのが楽しかった。」,「空気を冷やすと液体になることや,冷やすと電球が光る仕組みについて,もっと知りたい。」などの感想がありました。

とても低い温度では,普段とは違う不思議な現象が見られましたね。今回の実験で不思議に思ったことをいろいろ調べてみると,さらに世界が広がりますよ!


【化学】「もえるかがく実験」
「物が燃える」ということは,どのようなことなのか,実験をしながら確かめました。

まずは,ろうそくの燃え方について調べました。
 


温度を測定したり,芯の近くに管を差し込んだりしながら,ろうの蒸気が空気中の酸素に触れて燃えることを確かめました。

次に水蒸気について,実験を行いました。
水を温めて出てきた水蒸気をさらに加熱すると・・・
 
紙が黒く焦げ,水蒸気の温度を測定すると400℃もありました。
この実験を通して,加熱水蒸気を利用したスチームオーブンの原理も理解することができました。

最後に,火薬を使わない線香花火づくりです。
薬品を量り,紙に包んでいきます。


完成した花火に火を付けると・・・
 

パチパチと音を立てながら火花の散る美しい線香花火ができました。

「もえるかがく実験」に参加した子どもたちからは,「条件が変わると燃え方が変わることが分かって面白かった。」「危険な物が多いけど,正しく扱えばすごい実験になると思った。」などの感想がありました。

私たちは様々な機会で火を利用していますが,「なぜ燃えるのか」という視点で実験すると,いろいろな条件が揃って初めて「燃える」ということが分かりましたね。これからも身の回りの現象を当たり前と思わず,「なぜ?」という視点を大切にしてくださいね!



【地学】「太古の世界へようこそ」
太古の世界へタイムスリップしながら,化石について体験的に学びました。

まずは,移動理科教室でも好評のアンモナイトのレプリカづくりです。
 


お湯で柔らかくなるプラスチック「おゆまる」を使って型をとり,本物そっくりなレプリカをつくりました。

次に,葉の化石の発掘体験を行いました。
中には,こんな立派な化石を発掘した子もいました!
 
約30万年前の葉がこんなにしっかり残っているなんて,驚きですね!

最後に,有孔虫探しを行いました。
大きさ1mm以下の有孔虫探しに大人が苦労する中,子どもたちは次々と見付けていました。
 

中にはルーペを使わずに,肉眼で見付ける子もいて,ビックリ!!

見付けた有孔虫を双眼実体顕微鏡で観察すると・・・
 

しっかりと模様がありました。

「太古の世界へようこそ」に参加した子どもたちからは,「化石発掘やレプリカづくりは,二度とない体験なので,思い出に残った。」,「葉の化石発掘では,いろいろな種類の葉があって面白かった。」などの感想がありました。

化石ができた当時の環境を実際に見た人は誰もいません。ですから,地学は「カエデの葉の化石が発掘されたから,当時は今と似たような環境だったのではないか。」というような考えで成り立っている学問です。そんな地学の面白さを少しでも実感してもらうことができたなら,すごく嬉しいです。



今回参加していただいた保護者の皆様からも「子どもに分かりやすいだけでなく,大人も楽しむことができるような専門的なことを教えていただき,とても興味深かった。」,「子どもと一緒に同じ実験をしながら,どうなるんだろうと考えることができてよかった。」などの声がありました。


これからも「親子が一緒に科学を楽しみ,身近に感じる」をテーマに企画しますので,楽しみにしていてください。
次回は、来年7月に開催予定です。たくさんの応募をお待ちしております!


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