当センターは、昭和38年に設置され、全国唯一の都道府県立の理科教育センターとして、これまで理科教育に関わる研修事業をはじめ、理科教育に関する調査研究、大学・研究機関・JICA等との連携事業、小規模の小中学校の児童生徒を対象とした移動理科教室の振興事業等に取り組んできました。
平成25年度からは、北海道の理科教員の指導力向上を図り、児童生徒の学力向上に資することを目的とした「理科RiSINGプロジェクト~次世代の(子どもたち)のための、理科授業の支援と刷新のシステム~」を立ち上げ、教員研修の実施や校内研修の支援、研修サポートリーダーの育成、教材・教具のシェアリング等を行っています。
また、今年度は、科学設備展示自動車(サイエンスカー)が18年ぶりに更新され、「夢ラボ わくわくじっけん号」の愛称で稼動します。コンセプトは、「どこでも最先端の科学技術を直接体感」であり、児童生徒を対象とした振興事業等で活用してまいります。
当センターといたしましては、今年度もこれまで培ってきた様々な研修・研究の成果を礎に、北海道の恵まれた自然環境を活かした科学技術・理科教育を推進し、一層皆様方のお役に立つことができるよう、誠心誠意努力してまいりますので、多くの方々のご利用をお待ち申し上げます。
平成28年4月
北海道立教育研究所附属理科教育センター長 前 川 洋