3.コンピュータの全画面表示でのオシロスコープ 2の原理を使って、音について一定数毎にデータを取り込み,グラフを描くことを連続的に行うと、音の波形がリアル タイムに連続的に表示され、コンピュータをオシロスコープのように使うことができる。この波形表示(以後「オシロ表 示」と呼ぶ)をコンピュータの全画面表示になるようにした。 図1にあの声を44KHz、16ビット、モノラル(1チャネル)で連続的に表示している実行画面を示す。これを複数台のコ ンピュータで見せたり、あるいはコンピュータ出力対応のプロジェクタを使って見せることにより、授業の中で波形観察 が実際に実行可能となる。
図1 声(あ)の波形 このソフトはオシロ表示の際に画面上の任意の範囲を自由に拡大したり、また,停止させて振動数分析をできるように してある。振動数分析はグラフ上から選択したデータを正規化せずに全てそのまま使って倍音に対応する振動数毎の振幅 、位相を計算し表示させた。 さらにオシロ表示とは別に,瞬間的に任意の時間測定して複数の波形を表示し,かつその波形の一部を自由に拡大表示 できるようにもした(図2,図3)。
図2「あいうえお」の波形
図3 図2の「あ」の部分を同一画面上で拡大表示