八雲町立泊川小学校、関内小学校の皆さんと移動理科教室を実施させていただきました。朝の内は雲も厚く、「今日は太陽電池でクワガタ号を走らせることは無理かなぁ」と話していました。ところが、「10時を過ぎたら晴れるから」との校長先生の予報通り、ぴかぴかの、雲一つ無い最高の青空の下、クワガタ号を走らせ、水ロケットを飛ばすことができました。
<閉会式後に みんなで記念写真>
1,2年生といっしょに 「つくってあそぼう」 サイエンスカーの中で、「地球のいす」と「月のいす」にのって、重力のちがいを疑似体験中。自分の体重を引っ張り上げることは、地球では重たくて大変だけど、月ではかるがる〜。2校の子どもたちだとは思えないほど、和気あいあいとした、いい雰囲気でした。
自分で作った「光の小箱」をのぞいています。「きれいだなぁ」と見ている内に、「自分でつけた色ではない色が見える」「同じ色でも、明るく見える場所と暗く見える場所が合って、しまのようになっている」というすばらしい気づきもありました。
みんな、いい目をしています。
3,4年生といっしょに 「楽しい化学実験」 スライムを作って遊んだ後のこと。スライムを作るときに入れた「水」はどこへ行ったのか、「ホウ砂」を入れたときに手応えが変わるのは、どのような反応が起こるのかを考えました。そして、「スライムを捨てようと思ったときには、捨てる前に塩をかけてみて。水がどこにあるのか、確かめられるよ」と話したところ、さっそく、先生が塩を出してきて実験してくれました。じわじわとしみ出してくる水に、みんな注目です。先生、ありがとうございます。
スライムの後には「人工イクラづくり」。スライムと人工イクラには、共通点があるんです。みんな、目に見えない世界の、素早い反応のようすを、真剣にそして楽しく、考え、調べてくれました。たくさんの意見、考えをうかがうことができました。すばらしいみなさんとの理科の学習は、本当に楽しい。ありがとう!!
5,6年生といっしょに 「生き物の世界」 先生も一緒に、実体顕微鏡で観察してくれました。葉脈標本も作製してくれました。
子どもたちと同じような心になって、実体顕微鏡を交換して観察したり、葉脈標本を工夫しながら作ったりするようすに、子どもとのつながりを感じました。
自由研究で「燃料電池」を調べた子がいて、的確に説明することにびっくり。衝撃を受けました。
水ロケット「どうやったら、遠くまで水ロケットを飛ばすことができるのか」。
水の量や発射角度を変えて、20回ほどグループごとにとばした後に作戦会議をしました。水の量や発射角度のほかにも、今日の風向き、飛び出した後の落ち方…、考えてみる要素はたくさんあります。各グループとも、自分たちの記録更新を目指して、とても上手に話し合ってくれました。
記録更新を目指したときの目印は、子どもたちに「親方」と親しみを込めて呼ばれていたK川次長。「おやかた〜。うごかないでねぇ。(ねらってるから〜)」の声に、思わずグラウンドに笑いの声が…。
サイエンスショー「みつばちの日・蜜(ひみつ)」 ミツバチの「バチ子ちゃん」といっしょに、「科学って何?」「科学的ってどんなこと?」を考えました。私たちの身の回りには、ふしぎなことがたくさんあります。「ふしぎなことを見つける目」をもつ子どもたちを、先生方といっしょに育てたい。今日であった子どもたちは、本当にすばらしい目、自分の考えたことを伝える力を持った子どもたちでした。
ミツバチの巣板(実物)を見ています。ハチミツのにおいがする、と話してくれた子もいました。「こんなに きれいなんだ」「軽い!」…、いろいろな声が聞こえました。
サイエンスショー「つめたくすると 〜液体窒素による−196℃の世界」 子どもたちの真剣な目がすてきです。私たちが暮らしている世界の温度とはずいぶん違う、液体窒素の温度の世界。風船を入れて変化を見る、液体窒素に入れたもやしを落として音を聞く、葉を入れてにぎってみる、そして…
液体窒素を床に流して、液体窒素のようすを見る。液体窒素って、やっぱり、水とはちがうね。だって、床がぬれないもの。液体窒素の水玉が、きらきらと光を反射させて床を流れるようすを、子どもたちは楽しみながら鑑賞してくれました。
閉会式の中で校長先生が、「みなさん、理科もふしぎですが、人との出会いもふしぎだと思いませんか。昨日まで会ったこともなかった理科教育センターの人たちと、今日は理科を、朝からこの時間まで楽しむことができました。私は、この『人との出会い』が、本当にふしぎで、すてきだと思うのです。」と話されました。
私たちも、同じ思いをしながら、一日を過ごさせていただきました。今日の出会いに感謝するとともに、子どもたちの未来が、それぞれの色で光り輝くことを祈っております。 (M)