7月25日(土)に理センで中学生の科学実験教室が行われ,道内各地から30名の中学生が参加しました。この事業は今年で17回目を迎え,夏季は地学と生物領域の観察・実験を実施しました。
地学領域では,葉の化石を発掘しました。生徒たちは,金づちを使いながら黙々と岩石を削り,きれいな形の化石を見つけたときには「とれた!」と歓声をあげていました。
火山の噴火モデル実験では,マグマに見立てた歯科印象材と水を混ぜたものを袋からしぼり出して山を作りました。生徒たちは,水の分量を変えながら,マグマの粘り気と火山の形の関係について考えました。
生物領域では,フェロモンという,同種の生物どうしで情報をやりとりする物質について調べました。シロアリの観察では,ボールペンで書いた線の上を歩く様子を見て,何がシロアリの行動と関係しているのかを予想し,調べる方法を考え実際に実験しました。
カイコガの観察では,「オスがメスのフェロモンをどの部分で受け取っているのか」を条件を変えて実験することで確かめました。さらに,フェロモンを受け取ったオスが,どのように行動するのかを観察し,プログラム行動について学びました。
閉講式では,「新しいことを学ぶことができてとても楽しかった。」という感想がありました。このことを機会に,少しでも理科に興味をもってくれたらいいなと思っています。
さらに,「他校の人や同じ班の人と協力して色々なことを考えることができた。」という感想もありました。様々な考え方の人と意見を交わし,問題を解決することはとても大事な力で,そのようなことも身に付けてほしいと願っていただけにとても嬉しく思いました。
冬季は,12月9日(土)に物理と化学領域の内容を予定しています。11月中旬に案内します。たくさんの参加,お待ちしております!