12月13日(土)に「親と子の理科教室(冬季)」を当センターで実施しました。
当センターと北海道科学文化協会が昭和59年から毎年2回、夏と冬に実施しているもので、今年度で31年目です。
毎回応募者が多く、今年度はできるだけ多くの親子に機会をつくるため、午前の部と午後の部に分けて募集しました。(それでも多くの方が参加できなかったのですが・・・)
今回は、親子65組・全133名の参加でした。
「知ってなっとく!わくわく電気!!」
身近にある電球やスイッチについて、親子で考えながら実習をしました。階段のスイッチの仕組みを、苦労の末に見事に再現できたグループからは喜びの拍手が起きていました。また、電気を通す物についての実験では、空き缶や、金や銀の折り紙などについて、一つ一つ予想しながら実験で確かめていき、子どもたちは深く感動した様子でした。
紙イヤホンづくりでは、非常にシンプルな仕組みなのに音がハッキリ聞こえることに驚いていました。むしろ大人の方が大いに驚いていた?かもしれません(^^)。
「錬金術師の夢」
時計反応では、色が突然パッと変わると、子どもたちの表情も同じようにパッと輝いていました(^^)。また、シャープペンの芯を金・銀・銅にする実験では、できあがった芯を興味深そうに見つめ、台紙に貼って持ち帰っていました。銀鏡反応の実験では、他の子どものペットボトルがいち早く銀色に輝きだすのを見ると、自分でも一層一生懸命に振って化学反応を進め、仕上がると満足そうにペットボトルを見つめていました。もともと入っていた中身の影響で銀色に微妙な違いが出るとの説明も、深い関心を引いていました。
「ミクロの世界をのぞいてみよう」
実体顕微鏡を使って自分の手のひらやチラシを観察し、身近なものの拡大した様子を面白そうに見つめていました。さらに光学顕微鏡を使ってのブタの血液観察では、子どもたちは恐る恐る血液をピペットで採ってスライドガラスを準備。ピントを合わせるのがなかなか大変そうでしたが、ハッキリ見えると満足そうな表情を浮かべ、「泡みたい」「きらきらして見える」などいろいろな感想を話していました。紙コップを利用した簡易顕微鏡づくりでは、親子で説明を一心に聞きながら顕微鏡を完成させ、さっそく葉の気孔を観察し、ちゃんと大きく見えることに感心していました。
終了後も、アフリカツメガエルを観察したり、いつまでも興味は尽きない様子でした。