スチールウールの燃焼

−スチールウールの酸化生成物の組成を考える−

 

前田 昭彦

中学校理科(第1分野「化学変化と原子,分子」,「物質と化学変化の利用」)や高等学校理科(化学T「物質の変化」)において,金属の燃焼について学習する。特に,中学校では金属を燃焼させたときの質量変化について学習する際に,身近な素材としてスチールウールを用いる実験が教科書に紹介されている。しかし,スチールウールが燃焼して生成する物質は,その色(黒色)からFe3O4であると判断されていることが多い。ここではスチールウールの燃焼方法と燃焼後の酸化鉄の性質について検討することで,金属の燃焼における発展的な教材化への可能性を探った。

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