塩づくり(2)

−製塩土器の復元と煎熬工程の工夫−

 

前田 昭彦

 塩の製塩工程は,海水を濃縮して鹹水をとる「採鹹工程」と,鹹水を煮詰めて塩を析出させる「煎熬工程」からなり,それそれの工程で系統的な技術進化がなされてきた。「塩づくり(1)」※1)では「藻塩焼き」を復元し,主に採鹹工程を中心に塩づくりの方法について述べたが,ここでは古代製塩土器の復元と,土器製塩における煎熬工程について検討し,縄文時代から平安時代にかけての我が国における製塩技術を考察することで,日常生活と理科を結びつける教材化の可能性を探った。

 [キーワード]ものづくり 製塩 製塩土器 煎熬工程

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