焼物づくり(2)
−釉薬づくりを通して生活と理科を結びつける−
前田 昭彦
 日常食器として使用しているほとんどの陶磁器には釉薬が施されている。これには,焼物を丈夫にし,汚れや水漏れを防ぐとともに,焼物を色鮮やかに見せるという役割があるが,釉薬の原料やメカニズムについてはよく知られていない。そこで,釉薬は「粘土の素地を覆い,表面に融けて張りついたガラス」であることから,低温で短時間に溶融するガラスづくり,釉薬の調合,施釉,本焼の方法について検討し,ガラスの魅力と化学の不思議を体感することで,日常生活と理科を結びつける教材の可能性を探った。
[キーワード] ものづくり 焼物の化学 釉薬 ガラス
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