嫌気的条件下で行う簡易代謝実験
−チャック付きポリ袋を使って−
高桑  純
 チャック付きポリ袋の中にあらかじめ酵母懸濁液を入れておき,一定量のメチレンブルーとコハク酸ナトリウムを加えて口を閉めてから混合し,コハク酸デヒドロゲナーゼによるコハク酸の酸化を,メチレンブルーの脱色によって確かめる方法について述べた。この方法を用いると,ツンベルグ管(2種の液体を真空中で混合できるガラス器具)を使わなくとも,温度や基質の有無による反応の変化を,嫌気的条件下で簡単に調べることができる。さらに,同じ方法を用いてアルコール発酵の活性やTTCによるクエン酸回路の活性を調べる実験についても述べた。
[キーワード] 高等学校理科 デヒドロゲナーゼ メチレンブルー チャック付きポリ袋 酵母
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