炭化・精錬メカニズムの探求
鈴木 哲

 木材を燃やすと「おき」といって炎をあげずに燃える赤熱状態のものができる。それを消粉で覆うと、消し炭ができ、それが煙のでないきれいな燃料であることは、古くから知られている。有機物を適当な条件下で加熱すると、熱分解を経て炭素に富んだ物質、すなわち無定型(無晶形)炭素となる。この反応を炭化というが、熱分解反応の過程はその物質により千差万別で、炭化の機構もまだ十分明らかなでない。ここでは、木材の炭化・精錬のメカニズムについて検討、考察した。

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