台風19号(1991年)の教材化
高橋 文明 森 裕

  北海道に被害をもたらすような台風はそれほど多くない。しかし、台風が日本に接近すると、テレビ、ラジオ、新聞によって動きや規模が刻々と知らされるようになった。最近、我々はこのように一方的に与えられる情報に頼るようになり、自分の五感を使って情報を得ることが少なくなってきたような気がする。それでも建物に激しくぶつかる風や雨の音、せわしく動く下層雲を見て、台風がどこまで来たのだろうか、もう通過したのだろうかと不安になる。
  ここでは、1991年の台風19号に伴う気象の変化を観測することによって、台風についてどのような情報が得られるのかを考察することによって、台風についてどのような情報が得られるのかを考察ことを中心としたいくつかの実習を取り上げた。
  また、その過程で、類似性を取り上げられた洞爺丸台風に関する資料を調べていくうちに、興味ある事実が見いだせたので併せて紹介する。

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