静電気の教材としての工夫について
中里 勝平

  中学校新学習指導要領理科の第1分野「(2)身の回りの物理現象」の中項目「ウ 力」では、「(ウ)電気を帯びた物体間に働く力についての実験を行い、空間を隔てて互いに作用しあう力があることを知ること。」になっている。働く力の例としては、静電気の力を挙げている。
  「(4)電流」の大項目の中で、電流とオームの法則、発熱作用、磁気作用などを中心とした内容を扱うことになっているが、1年で学習する静電気とそれとの関連性などについて、特に触れられてはいない。一方、日常生活の中でも、、静電気は様々な現象を引き起こしていることを経験しており、身近なものになっている。
  生徒が、静電気と電流の関係を、正しく理解するためには、指導の内容や方法をより一層工夫し、分かりやすくすることが大切である。
  このよなことから、静電気の基本的な性質や電流との関連を、簡単な観察、実験、製作実習を基に、探究的に展開する例について述べる。

[キーワード] 中学校 理科 静電気 摩擦 電気振り子 電流 ネオン管
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