流氷観光砕氷船に乗って
永田 敏夫
  平成4年2月4日、紋別市の流氷着岸初日に流氷観光砕氷船「ガリンコ号」に乗った。ここ3年ほどオホーツク沿岸で流氷の着岸日数が特に少ない。漁船の通年操業ができてよさそうだが、観光資源として利用できなくて困るにとどまらず、掃海・プランクトンの繁殖などにも影響を与えているためその原因を探る研究が多角的に進められている。リモートセンシングによる宇宙からの観測、流氷レーダー、気象観測などをもとに、大気や海洋の循環などと関連付けた研究も進められており地学的なアプローチも興味深いが、ここでは、観光砕氷船のユニークな仕組みにかかわる素材の物理的な教材化の例を紹介する。

[キーワード] 流氷観光砕氷船「ガリンコ号」 アルキメディアン・スクリュー ら旋形スクリュー
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