小学校における「加熱前後の金属の変化」
の素材検討
尾田 一彦 木下 誠

  新学習指導要領では、第6学年B区分「物質とエネルギー」の「燃焼と空気」の内容として、今まで姿を消していた「金属の加熱」が、現行学習指導要領第5学年の「酸素と二酸化炭素」と、第6学年の「物の燃焼」が集約された形で、再び登場することになった。
  最近の児童は、「気体や植物体が燃えてる様子を見たこと」があっても「マッチで火をつけたこと」や「金属が加熱している様子を見たこと」などの体験が極めて少なくなっている。
  そこで、第6学年の新教材「金属の加熱」の学習において、理解を深めるための教材化に必要な条件・方策について、テーマを「小学校における「加熱前後の金属の変化」の素材検討」とし、簡単に入手できる金属「鉄・銅・アルミニウム」を用いて、加熱の方法や加熱時の空気との関係、加熱による変化の調べ方など、児童の思考・発想を中心にさぐってみることにした。
  ここでは、紙面の都合上、「大きな金属板を用いた加熱後の変化」についてのみ記述する。

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