宮下 正恪 |
研究紀要2号には、高等学校化学で実施が可能な課題研究の2、3の例について報告した。本年度は探究活動から課題研究へ発展させるための方策について報告する。 この報告は、旧指導要領(札幌西高校)の時、化学Bを2年生で2単位、3年生で2単位と分割履修させ、その他に特設した選択化学2単位(2時間連続)で実施したものである。 化学での実験は、基礎基本となるような内容のものを中心として教科書記載のもの、北海道版の実験書に記載のもので実施した。 選択化学の目標を、次の@〜Cとした。 @ 化学教育の現代化(基本概念を中心に体系化する) A 化学的教育を通じ創造性の開発 B 科学的な思考方法の確立 C 人間性の涵養 内容面では、すでに高校で履修する化学の半ばまで2年時において履修しているので、指導の中心に「物質の粒子性」と「化学変化とエネルギーの関係」を置いた。 年間授業計画として、科学の方法の修得をねらいとして基礎編T(18時間)、実験計画をたてるための実験技術の修得をねらいとして基礎編U(14時間)、課題研究(30時間)を予定した。 |
[キーワード] 高等学校 化学 課題研究 |
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