双眼実体顕微鏡の使い方と観察例
A 双眼実体顕微鏡
【準 備】
接眼レンズから少し目を離してのぞき、接眼鏡筒を左右に移動させて視野が1つに重なるように眼幅を合わせる。
試料を載物台の上にのせ、ハンドルを操作してピントを合わせる。
載物台には、白色面(色の付いた粒子が見やすい)と黒色面(白っぽいもの、無色透明なものが見やすい)があるので、試料の色などの特徴に応じて使い分ける。
B 双眼実体顕微鏡を用いた砂粒の観察
【準 備】
双眼実体顕微鏡、砂、火山灰、地域の周辺から採取した土、
ポリスチレン製どんぶり容器、ろ紙、柄付き針
【方 法】
どんぶり容器に試料を約20gとり、試料全体が浸るくらいまで水を入れる。
指の腹を使って、試料をどんぶり容器の縁でこするように練る。
どんぶり容器の中に水を入れ、再度全体をかき混ぜた後、5〜10秒ほど放置して砂粒を沈め、濁った水を捨てる。
どんぶり容器の中に水を入れ、再度全体をかき混ぜた後、5〜10秒ほど放置して砂粒を沈め、濁った水を捨てる。
方法1から3までの作業を、水が澄むまで繰り返す。
どんぶり容器の底に残った試料をろ紙の上に移し乾燥させる。
乾燥させた試料を双眼実体顕微鏡で観察する。
【参考】
検鏡しながら柄付き針を用いて試料に触れると、磁性をもつ鉱物のあることがわかる(図3)。
水源(流域)の違ういくつかの川の砂を用いて、砂の色などの違いを比較してもよい。
石から砂を作るには、金属製の缶に石を数個と少量の水を入れてふたをし、数百回激しく振る。石は角が取れ、砂粒ができる。