北海道の平地には、セイヨウタンポポの他に、エゾタンポポやシコタンタンポポなどの
タンポポが見られます。下の写真を見てください。どこで区別するかわかりますか?

                                    ※ 写真をクリックすると、大きな写真を見ることができます。
 これらのタンポポには、もう一つ大きな違いがあります。それは、もともと北海道に生息して
いたかどうかの違いです。
 実は、もともと北海道に生息していたタンポポはエゾタンポポとシコタンタンポポです。これ
らは
在来種と呼ばれています(他に、高山などで見られるクモマタンポポやタカネタンポポも
このタイプです)。一方、セイヨウタンポポはもともと北海道には生息しておらず、外国から北
海道に移入された種です。このような種は
外来種(帰化種)と呼ばれています(他に、アカミ
タンポポがこのタイプです)。セイヨウタンポポは明治以後に北海道に入ってきたと考えられ
ています。
北海道のタンポポ・・・どこが違うの?
セイヨウタンポポ
エゾタンポポ
シコタンタンポポ
北海道のタンポポの形態の違い
  セイヨウタンポポ・・・・・・外総ほう片は細長く、下にたれる(上図)。
  エゾタンポポ   ・・・・・・外総ほう片はうろこ状で密着しており、上向き
  シコタンタンポポ・・・・・・外総ほう片はやや細長いが、上向きで下にたれない。
左:エゾタンポポ  右:セイヨウタンポポ
左:セイヨウタンポポ  右:シコタンタンポポ
つぼみの時や花がさいた時に、がくにあたる部分(外総ほう片)を比較すると区別できます。
※ 注  開花直後のセイヨウタンポポなどでは、外総ほう片が
    上がっていることがあるので、注意が必要です。
     (写真を見たい方はこちらをクリックして下さい
      このような場合は、数日後に再び観察してみましょう。
もう一つの違い
エゾタンポポ
エゾタンポポの群落
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