プラスチックの分類(浮上密度試験)
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準備 プラスチック試料片(ポリプロピレン、ポリエチ
レン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル)、ガラス棒、
メスシリンダー(200cm3)、食塩、飽和食塩水、エタ
ノール
方法
1 飽和食塩水をメスシリンダーに1/5くらい入れ、食塩を底
に2cm程加える。
2 メスシリンダーの3/5くらいまで、静かに水を加える。
3 方法2のメスシリンダーにエタノールを静かに加える。
4 プラスチック試料片を、塩化ビニル、ポリスチレン、ポ
リエチレン、ポリプロピレンの順に比重勾配管の中に入れ
て観察する。
結果
ポリ塩化ビニルは食塩水の下に、ポリスチレンは食塩水と
水の層の境に、ポリエチレンとポリスチレンは水とエタノー
ルの層の境に留まる。
これは、
ポリ塩化ビニル 1.35〜1.55
ポリスチレン 1.04〜1.06
ポリエチレン 0.94〜0.97
ポリプロピレン 0.90〜0.91
飽和食塩水 1.19〜1.20
水 0.99〜1.00
エタノール 0.79〜0.88
上記に示した比重の違いによるものである。
参考
さらに、ポリエチレンとポリプロピレンを分類するた
めには、この2種類のプラスチックの間の比重の液体を
使用すればよい。
(例) 40%エタノール 0.93〜0.94
50%エタノール 0.91〜0.92
酢酸メチル 0.90
酢酸エチル 0.93
ポリエチレンとポリプロピレンは、水に浮く。これら
で作った水に浮くロープは、水産関係で利用されている。
4大汎用プラスチックの中では、ポリ塩化ビニルの比重
が最も大きい。