モアレであそぼう百面相


 準備するもの

      透明OHPシートに黒い線をひいたもの、白い紙に黒い線を同じ間隔でひいたもの、発泡スチロールカップ、縞模様の服、
       スダレ、鏡、スライド投影機、白い服、トリカルネット、白い風船、空気入れ

 

 作り方

1,透明なプラスチックシートに黒い直線をスダレのように描いたものを2枚用意します。

 
2,2枚ピッタリ重ね合わせると、1枚のシートに見えますが、少しずらすと別のもようが見えてきます。これがモアレもようです。
 
3,ずらし方を変えると、見えるモアレしまもようも変わります。反対に見えるモアレしまもようの変わり方を調べれば、もとのシートの
  ずれ方を調べることができるのです。
 
4,線をひいた透明シートを通してしまもようをつけたカップや服を着た人を観察してみましょう。
 

5,スダレ越しに縞模様の服を着た人を観察します。

6,白い服を着てトリカルネットの前に立ち、スライドプロジェクターで光をあてて鏡に見えるようすを観察します。

 
7,白い風船に空気を入れて観察します。
 
 考えてみよう
     どうして立体のでこぼこがわかるの?
 
 線をひいたシートをずらすかわりに、重ねた一方のシートのはしを持ってすき間をあけてみたらどうなるでしょうか。
 シートに描いてある直線が何本かおきごとに太くなって見えます。これもモアレ縞です。すき間の開き方を変えると、この太い線の間かくが変わります。開き方を大きくするとできる太線の間かくは小さくなります。
 同じ高さを登るのに、傾きがゆるいと階段の幅は大きいのに、傾きが急になると階段の幅がせまくなるのに似ています。 このときあらわれるモアレ縞の太線は、等高線みたいに立体の高さの違いを表してくれるのです。
 
モアレでわかる立体地形!
 さて、下のシートをかまぼこ型に丸めてみましょう。かまぼこ型がでっぱっているのかへっこんでいるのかで違う形に曲がった模様があらわれます。モアレ縞で物のデコボコが等高線のようにわかるのです。
 
きみもモアレで立体探検!
 さあ、線を描いたシートの代わりに白いボールや人形をネット越しに持って、鏡に映る縞模様を見て下さい。同じようにモアレ縞がつくる等高線が見えませんか。2枚のシートと同じ物はどことどこにあったのでしょう?・・・・・・ 1枚はネットですね。もう1枚は、ボールや人形をよく見てください。きっと見つかります。この2つのずれがモアレの縞をつくっていたのです。あなたの顔やからだはどうですか。 なお、この作品は平成11年度第4回科学展示実験ショーアイディアコンテストで科学技術振興財団会長賞を受賞した作品です。



 
 
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